アニマルウェルフェア促進団体のLever Foundationが、消費者調査会社に依頼し実施した最近の調査によると、香港、フィリピン、マレーシアの多数の消費者が企業のサプライチェーンからケージ生産の鶏卵を使わないことを望んでおり、香港の回答者の86%、フィリピンの回答者の83%、マレーシアの回答者の77%が、食品企業はケージフリー生産の鶏卵のみを調達すべきであると考えています。
香港、フィリピン、マレーシアで実施された一連の消費者調査から、エシカル(倫理的)な卵を求める声が最高潮に達していることが明らかに
この調査は、アジア太平洋地域の消費者調査会社であるGMOリサーチ社によって実施されたもので、同地域で食品調達と動物福祉に対する消費者意識が大きく変化したことを浮き彫りにしました。3つの地域すべてにおいて、圧倒的多数の消費者がケージフリーの環境で生産された卵を好むと回答しました。香港では回答者の86%がケージフリーの卵を支持し、フィリピンでは83%、マレーシアでは77%がケージフリーの卵を支持しています。
調査ではまた、サプライ・チェーン全体にわたって人道的な扱いを求める声が大きく、回答者のかなりの割合が、卵も肉も倫理的基準を守る農場から調達するよう主張していることも明らかになりました。
3つの地域すべてにおいて、回答者のかなりの部分が、食の安全性と品質における利点を理由に、ケージフリー卵にプレミアム(追加の費用)を支払う用意があることを表明しました。香港では、83%の消費者がケージフリー卵の価値を認めており、78%が追加の費用を支払う意向を示しています。同様に、フィリピンとマレーシアでは、回答者の過半数が、多少懐が痛んでも倫理的な調達を支持する意思を示しました。
この調査は、マレーシアとフィリピンのメディアに発表され、すでにFood Navigator、Business Mirrorなどの多くの報道で取り上げられています。
日本の鶏卵輸出相手国の最大は香港です。神戸税関税関データによると93.5%(2022年程度)が香港に輸出されており、日本でも無視できない動きであるといえるでしょう。