株式会社 トリドールホールディングスは、5月13日付で「2023 年度 採卵鶏に関する取り組み」を次のような内容で自社のHPに更新・公表しました。

「トリドールグループは、アニマルウェルフェア方針に則り、持続可能な鶏卵の調達に努めています。 国や地域の状況に応じた取り組みを進めていますが、日本においては2022年度に丸亀製麺10店舗において、2023年度は全店舗の3%において、使用される生卵を100%ケージフリーである平飼い卵に変更いたしました。 今後も、トリドールグループは、それぞれの国や地域の基準や社会環境に応じ、行政、動物福祉団体等と連携しケージフリーなどアニマルウェルフェアを適宜進めてまいります。」

トリドールホールディングスは、2022年9月に「2030年までに海外オペレーションで100%採卵鶏のケージフリーを実現する」と発表し、既にイギリス(丸亀製麺、SHORYU)、アメリカ(丸亀製麺)で、ケージフリー飼養の卵を100%使用しています。また、北米を中心に展開するPokeworksにおいても2023年度ケージフリー卵への切り替えを完了しました。

雌豚の妊娠ストール廃止にも取り組む

また、トリドールホールディングスは新たな取り組みとして、養鶏場の視察と畜産農家へのヒアリングも実施しています。採卵鶏のケージフリー養鶏場で現状と課題を確認する他、豚のアニマルウェルフェア向上に向けた取り組みとして、雌豚の妊娠ストール(小型の密閉型囲い)を使用しない豚肉の調達に取り組んでいます。既に一部地域では、段階的に雌豚の妊娠ストールの廃止を進めているサプライヤーから部分的に調達を行っています。

日本の大手外食産業でケージフリー鶏卵の調達について明確な目標を掲げている企業は殆どなく、また豚の妊娠ストールの廃止に向けて取り組んでいる企業も非常に限られています。

トリドールホールディングスは、事業を通じた社会課題解決に貢献し、持続可能(サステナブル)な社会の実現を目指していますが、このようなトリドールの世界的な動きに対応した先進的な取り組みは、実際にお店を訪れる前から私たちに同社の理念である「食の感動」を届けてくれます。AWCPは株式会社トリドールホールディングスのアニマルウェルフェアへの取り組みを称えています。