アジア全域で飼育動物の福祉向上についての認識を高めるため、「アジアファームアニマルデー(AFAD)」が毎年10月10日前後に開催されています。2024年のAFADは、10月9日から11日までベトナムのハノイで行われ、多くの関心が寄せられました。

地球上の飼育動物や魚の大半がアジアで育てられていることをご存知でしょうか?そのため、AFADは地球温暖化や倫理的課題、環境問題をテーマに、多様な団体や研究者が集まり、アニマルウェルフェアを議論し、互いに学び合う貴重な場となっています。地域ごとの進展や課題が共有され、アジア全域で福祉向上に向けた活動が広がるための重要な機会です。

AFADの設立メンバーでもあるAWCPは、2020年の初開催以来、アジアでアニマルウェルフェアを推進する多くの団体、研究者が集まるこのイベントに積極的に参加し、日本での現状を伝えてきました。今年の初日には、Compassion in World Farming Chinaの代表であるJeff Zhou氏と共にオープニングリマークを務める機会に恵まれました。2020年に数人の有志で始まったAFADが、Asia for Animalsの協力を得て、今年はベトナムのハノイに300名以上を集めるまでに成長したことについて、「アジア各地でアニマルウェルフェアへの関心が確実に高まっている」と述べました。

長年中国で活動を続けてきたJeff Zhou氏は、「アジアでは進展には時間がかかるが、皆で協力することが大切だ」と強調しました。AWCPもまた、日本においてもアニマルウェルフェアの重要性が徐々に認識され始めており、特にケージフリー鶏卵の調達が確実に広がっていると伝えました。企業や生産者が世界の流れを意識しながら前進していることが、このイベントの盛り上がりに反映されています。