去る4月24日(水)~26日(金)、2年に一度名古屋で開催される国際養鶏養豚総合展(IPPS2024)に、AWCPはオランダのケージフリーシステムプロバイダーであるVencomatic社のブースの一角をお借りし、展示参加致しました。4月2日に公に活動を開始したばかりのAWCPは、真新しい団体紹介カタログを平積みにし、多くの来場者に活動内容を紹介することができました。当展示会は3日間で23,298人もの来場者があり、しかも養鶏・養豚・鶏卵業界関係者だけがぎゅっと集まったとても濃度の高いイベントでした。来場者の中には、ケージフリーに鶏卵の生産方式を変更することを検討している方や生産方式の見直しを考えている方もおり、AWCPが新しく設立予定のケージフリー鶏卵生産者のネットワーク(「ケージフリーネット」)についてもご案内することができました。
Vencomatic社のブースでは、雛用システムを含む平飼い・多段飼いシステムの展示がありました。出展責任者であり、アジア地域セールス・マネージャーで獣医学博士のSteven Loh氏は、今回の出展について、私たちの質問に対し次のように回答しました。
Q. 今回の展示会の感想を教えてください。
Vencomatic社は、日本でビジネスを始めた25年以上前からIPPSに出展しています。今回の展示会は前回の展示会に比べ反応が良く、Vencomaticのフロアネストシステムや多段式エイビアリーシステムの問い合わせも増えました。出展を重ねるににつれ、エイビアリーの多段システムについて来場者の反応が良くなっており、認知度も高まってきています。私たちは生産者の方が採卵鶏を自由に飼育できるように情報の提供と啓蒙活動を行っています。
Q. 他のアジア諸国と比較して、日本の鶏卵市場や顧客について何かユニークな点はありますか?
日本の農家は、他のアジア諸国に比べて変化に対する意識が高いと思います。特に中小規模の農家では、ゆっくりと、しかし確実に変わってきています。しかし大規模な鶏卵生産者は、まだ時間がかかるかもしれません。
Q. なぜ御社はケージフリー・システムのみを販売しているのですか?
私たちは将来の持続可能なシステム、つまり環境と動物の福祉に配慮することに専ら焦点を当てています。このことは創業者であるvan de Ven 家とVencomatic Groupの「DNA」とも言える、とても大切な理念です。その上で生産性を最大限に高め、無駄を省き、最終的に農家の収入を向上させることを目標としています。
Q AWCPとの協力関係についてどう思われますか?
私たちは同じ船に乗り、可能性と課題を探求し、同じ目標を達成するために一緒に航海しています。これからもAWCPと共に、日本での可能性に挑戦していきたいと思います。
展示会オープン前のブースの様子