アニマルウェルフェアコーポレートパートナーズ(AWCP)は、2024年5月22日(水)/23日(木)に開催されたResponsible Investors Japan カンファレンス 2024(RI Japan 2024)において、「サステナブルな食品と農業の未来」(22日)をテーマにしたパネルディスカッションに参加しました。
アニマルウェルフェアに関しては、これまでもFAIRR(Farm Animal Investment Risk and Return)イニシアチブが400社の投資家メンバーを支援し、資本市場を活用しタンパク質のバリューチェーンにポジティブな変化を促す努力をしてきました。この度アニマルウェルフェアの企業間での促進活動を集中的に行っているAWCPが初めて登壇させていただき、気候変動、地球温暖化、SDGs、環境問題、森林破壊などの根底にアニマルウェルフェアがあることを、機関投資家やESG投資専門家に周知する絶好の機会となりました。
写真左:FAIRRのご担当者様と
AWCPはメロスコンサルティング代表取締役の小倉千沙氏がモデレターで、不二製油グループ本社(株)本社(株) ESGアドバイザーの河口 真理子氏、FAIRR(Farm Animal Investment Risk and Return)のイベンスターアウトリーチディレクターのソフィア・ コンデス氏とパネルディカッションで同席いたしました。
小倉千沙氏
河口 真理子氏
ソフィア・コンディス氏
フォーラムの中でも最も大きな会場には約380人が集まり、食品サプライチェーンにおけるCO2排出削減、サステナブルな食肉や動物性タンパクの代替品である大豆製品の現状と展望、日本企業が農業と食品に関する情報開示を行う際の課題、そしてアニマルウェルフェアの現状と投資家の役割について、各パネリストを中心に議論しました。
AWCP上原がパネルディスカショに登壇、
アニマルウェルフェアの重要性を語る
AWCPは、国内外の企業におけるケージフリー鶏卵調達の動向や、イギリスのBBFAWのようなアニマルウェルフェアに特化したベンチマークが存在し、このベンチマークが「アニマルウェルフェアはリスクである」という海外の機関投資家に支援されているものであることを伝えました。そして対象になっている日本企業5社はTier6の評価であり、参加者からの質問に対しては、「まず知ること」が重要であると強調しました。そして実は非財務的なものこそ、価値があるという考えが投資の行動にも反映されることを願って、「リスクを機会に変えるイノベーションのマインドで挑むことが必要」と提案しました。
登壇後には、多くの金融機関から「最近、企業からのアニマルウェルフェアに関する問い合わせが増えている」、「企業価値を向上させるために必要である」といった前向きなコメントが寄せられました。
RI Japanカンファレンスは、米国、欧州、アジアで毎年開催される社会的責任投資に関する世界最大級のイベントです。アジア太平洋市場で持続可能な金融を推進するアセットオーナー、機関投資家、規制当局、ビジネスリーダーたちが一堂に会し、ビジョン、計画、ベストプラクティス、最新の動向や展望を共有し、持続可能な金融と資本主義経済の連携について考察する有意義な機会となっています。
まとめ
RI Japan 2024の「サステナブルな食品と農業の未来」パネルディスカッションで、アニマルウェルフェアが初めて議題に取り上げられたことは、今後のESG投資における重要な一歩となりました。AWCPは、アニマルウェルフェアの重要性を広め、持続可能な未来に向けた対話を深めるための貴重な場を提供しました。これからも、企業価値向上とサステナビリティの両立を目指し、革新と変革を推進していきます。